今から2年程前のことになりますが、アメリカに来てすぐに、日本からわざわざ持ってきた妻のバイクが盗まれてしまいました。かなりショックな出来事でしたが、それをきっかけに新しいバイクを作ることにしました。(2008年6月)
まずは、彼女の股下や腕の長さを測り、それを元に、彼女の身体に最適なフレームの寸法を導いていきます。それから、そのフレームデザインに相応しいパイプを選択。そして、パイプをカットし、溶接していきます。もちろん、全て自分で行いました。
出来上がってみると、なかなか面白いバイクになりました。フレーム素材はチタン。ドロップハンドルなのに、車輪の径は26インチ(MTB 用)。こういうバイクは、他ではほとんど見かけません。
作る際に、26インチにするか、700Cの車輪にするか、悩みました。イメージとして、シクロクロスバイクが頭の中にありましたので普通は700Cを選ぶべきでしたが、妻の体型では少し大きすぎるので26インチを選択しました。しかし、ハンドルはドロップタイプにすることにしました。
街乗りだけならドロップハンドルにする必要はないかもしれませんが、週末は、40キロ程度のサイクリングに出かけることが多いので、中距離を走っても疲れにくいようにドロップハンドルを組み込みました。見た目もクールかな、と。それから、チタン素材は、しなやかさがあるので彼女でもペダリングを楽しむことができます。
買い物に、外出に、何かと自転車で出かけることが多い彼女も、新しいバイクに大満足の様子。というか、普段乗りにはもったいないぐらいの、スペシャルなバイクなんだけど、、、。その辺、分かってるのか、分かってないのか、、。まぁ、自分としては、新しいバイクをゼロから考えて作ることが楽しいので良しとしておきます。ちなみに、自分用の街乗り、通勤用バイクも同時に作ったのですが、それについてはまた次回。
My wife’s bike, which we brought from Japan, was stolen soon after we had moved to the United States.US. It was a terrible incident and we were really shocked, but I decided to make a new bike. (6/2008)
I first measured her body –the length of upper body, her legs, and arms-, and found out the best measurement. . Then I designed the drawings for a frame, front folk, and so on. After finishing design, I chose proper tubes, cut them, and welded them… Of course, I did all the process.
It turned out the bike I built was quite interesting. The material is titanium. The bike has a drop handle although it has 26-inch-Mtn wheels. I have hardly seen such a bike so far.
I considered carefully which to take either 26inch or 700c for the wheel size. I had an image of cyclocross bicycle in my mind. Cyclocross bikes usually have 700c wheels, but they are slightly too big for her to ride, so I chose 26inch wheels. Nevertheless, this bike still has a drop handle bar.
It may be unnecessary to have a drop bar if she only rides around the city. But we often go for a ride to suburb areas on the weekends. She wanted to have a drop bar on the bike because she can ride for a long distance without feeling much exhaustion with it. Maybe it also looks cool. Titanium is a really good material for her bike because it is elastic. You can enjoy your pedaling.
She seems to be satisfied with the new bike whenever she goes out. It is actually too great to ride for daily use. I wonder if she understands the worth of this bike… Anyway, I had tons of fun to make a new bike from scratch –from drawing to building, so it is OK.
When making this bike, I made mine, too. I will post it next time.
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ReplyDeleteはじめまして。
ReplyDelete26インチで、街乗り中心、週末のんびりツーリング(30〜100kmくらい)という用途の自転車を探していて、このブログにたどり着きました。
26インチでなければコンフォートロードバイクやシクロクロスなどいろいろな選択肢があるのですが、大学時代にキャンプ道具を積んでのツーリングをしていたときにMTB26インチ+クロモリフォーク+ドロップハンドルに乗っていて、27よりこぎだしが軽く、ハンドリングも扱いやすく、軽いギアが使えて、気に入っていました。身長は169cmですが、レースを求めなければ26インチの方が総合的によいと思っています。
最近また自転車が欲しくなり、現代的なデザインをもった26+ドロップハンドル+街乗り兼ツーリング車はないかと探していたところ、まさに上の写真は大ヒットでした! 味付けはMTBに近い感じなのでしょうか? マウンテンもロードも用途に特化しすぎており、街用シングルギアは坂が多いと現実的ではなく、かといってランドナーは古くさいという中で、日本の街に本当にニーズがあるのはこのような自転車じゃないかと思うのです。販売の可能性があるかどうかや、他にも参考情報をご存知したら教えていただけませんか? よろしくお願いします。
ご返事遅れまして、すみません。26+ドロップバー、カンチブレーキのバイク(妻の方)が僕自身の26+diskより軽快です。僕はタイヤサイズを1.25、1.5、1.75、と交換して試してみましたところ、1.5サイズが安定感と軽快さのバランスが取れているかなと思います。1.25はさすがに軽くよく回りますが、700cと比べた場合、どうしても多少の不安感(高速走行に限り)は否めない感じです(個人的には1.25サイズが一番好きですが)。しかし、街乗りや通勤、ツーリングといったシーンでは非常に便利でよい意味で面白いバイクだと思っています。確かに日本の都市などで重宝するバイクだと思います。 明らかにマウンテンバイクより軽快で速いバイクだといえます。
ReplyDeleteもしこのようなバイクに興味があるのでしたら、作ることは可能です(Seven Cyclesを通して)。ちなみに、写真の2台の自転車は全て自分が自分達用にデザインし全ての工程を自分で行ったものです。もちろん、Seven のオーダーシステムを通しても製作可能です。 なにか質問がありましたらご遠慮なくどうぞ。Yoshiyuki Nishikawa