KUALIS

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December 19, 2014

Hanako 11


ハナコが昨日の夜旅立った。3週間前に発作が起こり入院し、今回再び激しい発作が3回続き病院に着くころには昏睡状態、そしてそのまま永眠した。

さかのぼること5年ちょっと前、Seven でリードウェルダーをしているTim の奥さんが彼らの家の近くで迷子になっていたハナコを保護しその後、飼い主を捜したり病院で検査したりと手を尽くしたが引き取り手は見つからなかった。(どこか遠くから車で連れてこられ置き去り(捨てられた)にされたようだった。)そのままでは施設に行くことになると考えると、あまりにも哀れでかわいそうに思い自分が引き取ることにした。これがハナコとの生活の始まりだった。

その当時のハナコは、上の前歯2本はすでになく年齢も8歳くらいにはなっていた(獣医によると)。
引き取ったころはかなりナーバスな感じで、少しでも触れようとすると ”アイーン!”と、、、抵抗するような状態だった。しかし一方で夜寝るときは勝手に自分たちのベッドに飛び乗り一緒に寝るといった大胆さもあった。

愛情を注ぎ、日が経つにつれて、ハナコも自分たちを受け入れるようになっていった。自分が仕事から帰ってくる時間帯には、その少し前からドア付近で待ち、帰ってくると喜んで飛びついてくるまでになっていた。








そんなハナコとの生活がその後約5年間という短い期間ではあったが、アメリカに移って2年、厳しい生活を送っていた自分と妻の二人の中に笑みと癒しを与え続けてくれた。

昨晩、そんなハナコとの別れが訪れたときは、悲しくて、かわいらしくて、悲しくて、あふれ出てくる涙が止まらなかった。。。
むしろ、自分たちのほうがハナコがうちに来てくれたことに ”ありがとう” という気持ちでいっぱいである。

December 14, 2014

Builder's life 11

Builder's life 11/ マテリアル/ スティール編

今回はスティールチューブについて。Seven で使用されているチューブ、その他について書いてみる。

Seven のスティールフレームで使用されているチューブはそれぞれ、
1.メインチューブ(TT,ST,DT)はUS メイドのTrue temper
2.HT、BB、チェーンステー、シートステーは一般鋼材の4130クロモリのプレーン管(ストレートゲージ)である。(MTB 用のDT も含)

いわゆるColmbus やReynolds といったチューブは使用しない。理由としては供給にバラつきがあるので、場合によっては入手するまでに待たされたりすることもあるということ、異なった種類を多くストックすることによって余計なコストがかかることだと考えられる。 
特にテーパー加工やオーバル加工されたCS やSS はカットや曲げ加工などに時間と手間がかかる、あるいはできないため使用しない。
またメインチューブに使用するバテッドチューブも、各サイズについて最長のものを入手している。その理由としては、フレームサイズに関係なく、またTT でもDT でもST でも使用できるからである。
どういうことかというと、Seven でのチューブカットの方法というのは一方の端から長さを測りカットするという、ワンサイドカットで行われる。
それはダブルバテッドのチューブでも関係なく行われる。要するにHT 側に厚い部分を残しておけばよく、後の部分は薄くなってもよいという考えからくる製作手法である。したがってサイズの小さいフレームではチューブの長さが短くなるので、場合によってはもともとダブルバテッド管だったものはシングルバテッド(?)になってしまう。これは製作時間短縮のための手法、、、であるとも言える。
こういったSeven での製作手法には、メーカー的な視点から見ると効率がよく上手く機能していると
言えるかもしれないが。。。

Seven で仕事を続けている中で、この制作への考え方と手法に対して正直なところ少しづつ自分の中でずれが生じてきていた。しかしこれはあくまでSeven の手法であるため否定することはできないし、するつもりもない。また、出来上がったフレームがよろしくないとも言えない。それを決めるのはあくまでカスタマーであるからである。
しかし、”カスタムメイド” しかもフルカスタムという観点からすると、やはりカスタマー一人一人に合った長さのバテッド管を選び、カットし、、、と、突っ込んでやるべきではないかという考えが頭の中には常にあった。カスタマー側にとって、果たしてその部分にそこまで気を使って作ってほしいと、どのくらいの人が考えるのかははっきり言ってわからないことではあるのだが。。。

一言でいえば、Seven のカスタムフレームは、ジオメトリーはそれぞれに異なるが、量産型に近いカスタムフレームをつくっているとも言えるかもしれない。この規模になってくると致し方ないのかもしれないが。

もしフルカスタムにこだわるのであればやはりカスタマーの好みに応じたショップ、しかも小規模で知識と技術経験のあるショップでオーダーするほうが満足のいくものができるかもしれない。フレームの詳細な仕様に対しての対応がし易い上、オプションで発生する価格設定も低く抑えられる。
(たとえばチタンフレームにブラスト処理のロゴをつける場合、作業自体は大したことはないが、Seven では$200程のアップチャージが発生する。それはSeven にとって基本的な制作の流れの中 すなわち”スタンダード”から大きく外れ時間(コスト)が余計にかかるからである。)
 しかし、カスタマー側に特にそこまでのこだわりがないのであれば、Seven のような規模のショップ(メーカーに近い)でオーダーするのも一つの選択肢としてありといえるだろう。

Seven のスティールに関しては、、、このくらいしか書くことはないかな。。。w

.....
こんなことをあれこれ考え始めるようになって、最終的にKUALIS CYCLES をスタートすることになる。

つづく。。。

December 10, 2014

Builder's life 10

Builder's life 10/ マテリアル/ チタン編

今回と次回の2回にわたってSeven で使用されているチタンとスティールのチュービングについてポストする。今回はSeven のチタンチューブ、そしてその他のチタンチューブについて書いてみる。


Seven のチタンバイクモデルのフレームには大きく分けて2種類ある。すなわちストレートゲージ(厚さが均一なチューブ)で作られるフレームとバテッド加工(厚さが変化しているチューブ)されたチューブで作られるフレームである。
Seven ではアウトバテッド加工(チューブの外側を削って薄くする方法)を自社工場内で行っている。メインチューブに使用されるチューブの外径サイズは38㎜、35㎜、32㎜、そしてそれらの元の厚さはそれぞれ順に0.99㎜、0.89㎜、1.14㎜である。これらをシングルバテッド、ダブルバテッドに加工される。
バテッド加工をあくまで前提としているのでSeven が購入している元のチューブの厚さはそれなりに厚い。したがってSeven のストレートゲージで作られるチタンフレームはかなりヘビーである。(そこそこの軽量スティールと比べてもかなり重い)逆に最薄でバテッド加工されたチューブでできたフレームは人によっては柔らかすぎるかもしれないが、軽い。

バテッド加工された後の具体的な厚さについてはここでは記載しないが、基本的に1サイズのチューブに対していうと1種類か2種類である。これ以外の厚さも自由に作ることは可能であるが、実際的にはそれはあまり意味がない。理由としてはマテリアル自体が持つ密度と強度、それらに関係する係数から考えればすぐに理解できることなのだが、たとえばスティールで外径が同じ2本のチューブで厚さが0.1㎜ 変化すると重量、剛性、強度が大きく変わってくる。当然乗った印象も異なってくる。
しかしチタンでは0.1㎜程度の違いではさほど大きな違いはない。おおざっぱにいえばその倍の0.2㎜以上の変化をつけてやらなければ乗った感じとしても違いがそんなにでてこない。したがってチタンチューブの厚さ、強度の限界などを考えるとバテッド加工しても結果的に1,2種類程度になってしまう。


これらのバテッドチューブは一見すると特別なものに思えるのだが実際の数値を考えると、決して特別なチューブを作っているというわけではない。バイクフレームに使用されるチューブについてそれなりに詳しい者であれば、それらは自然にはじき出された数値を伴ったバテッドチューブだと理解できるし、実際その他のメーカーで市販されているバテッドチューブと比べてもそんなに大差ないものである。

これらメインで使用されるチタンチューブは基本的にはUS メイドのものを使用している。
自分がSeven に入ったころは使用される全てのチタンチューブがUS メイドのものであったが、新たな規格やサイズ の出現などフレーム製作自体の多様化が進んでいること、そしてそれらに対応すると同時にコスト削減による利益拡大という目的も相まって、最近ではスタンダードサイズのBB とオリジナル44 ㎜ HT に使用されるチタンチューブに関してはすべて中国産のものにかわった。

Seven ではBB のスレッドはCNC マシーンで溶接後に切られる。そのため使用されるチューブは厚い無垢のものを使用している。マテリアルは重量に対して価格が決まるので、厚いチューブの購入にはコストがかかる。さらにスタンダードサイズのBB はすべてのフレーム(PF30 など一部を除いて)に使用されるためマテリアルにかかるコストの大きな部分を占めることにもなる。中国産のチタンチューブ使用はコスト削減に大きく貢献するというわけである。
その他チタンフレームに使用される小物類のほとんども中国産である。
(*誤解しないでほしいのだが、中国産を使用することがよくないといっているわけでは決してない。また逆にUS メイドのものだからと言って完璧といえるわけでもないということを一応断っておく。)


しかしながら中国産のチタンチューブは安価で、大量に市場に出ており簡単に誰もが手に入れることもできる。チューブによっては劣悪なものもあれば良質なものもある。したがってそういったチタンチューブをしっかり見極められる目が必要となってくる。
一方で、イタリアのデダチャイのチタンチューブのように中国産であってもUS メイドのものよりも高価なものもある。(それはどうかと思うのだが。。。w)

個人的な観点からすると、USメイドのチタンチューブに比べてまだ中国産のものは質的にきめが粗いのは否めない気がする。チューブによっては生産工程での問題なのか割れやすいものも実際ある。こういったものが全般的にむらなく、現行のUS メイド並のクオリティーまで到達できれば、使用を考えてもよいかと思うのだが。

次回はスティールのチュービングについてです。

つづく。。。

December 07, 2014

F's steel CX in race/ バーバー号の初レース

かっけー!


Photo by Kei Tsuji, Atsuhiko F

F's steel CX in race. She looks cool!

KUALIS CYCLES で、走れる女性CX レーサー(F さん)のフレームを製作したのは今回が初めてであった。かなりチュービングアジャストの段階で悩んだ。
以前に使用していたバイクとは操縦性、乗り味の質が共に異なるだろうから、慣れるまでに少し時間が必要かと思っていたのだが、新しいフレームでの今回の初レースの写真を見ると既に乗れている感じにもみえる。New bike での活躍を期待してます。

December 05, 2014

H's Ti road completed






H's Ti road completed.

December 04, 2014

KUALIS CYCLES new website



KUAIS CYCLES new website coming soon.

December 02, 2014

G's SUPEREXECUTION








G's SUPEREXECUTION ready for paint.

G さんのSUPEREXECUTION ready for paint. シングル用のスルーアクスルD.O(リアエンド)を使用して650B と26 in 両方兼用のスティールMTB フレーム。フロントシングル、ケーブル類は全てフルアウター仕様。出来る限りリアセンターをつめた使用となっている。SP が31.6mmなので、使用するST に合うSP クランプ径が無くスペーサー(写真)をつけた。35mm SP クランプが使用できる。今回のフレームはジオメトリーに関してはかなりこだわりのあるオーナー。何度もやりとり(トータルのメール、60回以上)をした。オーダーフレームなので、何度でもやりとりはかまいません。納得がいくまで続けます。